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人体を構成する系統(2)

呼吸器系  上部(鼻から咽頭まで)と下部(気管から肺の肺胞まで)の呼吸のための通路で構成される。このほとんどが大気が通過する気道である。
        肺胞と極めて細い気管支のみが肺胞と毛細血管の間でのガス交換に関与する。

消化器系  食物の咀嚼・消化・吸収。排泄に関わる。消化管は口腔から始まり、腹腔で複雑な道筋を通過したのち肛門に開く。附属する消化腺ぬは
        肝臓・膵臓及び胆道系(胆嚢と付随する管)がある。

泌尿器系  泌尿器系によって水分の維持と体液バランスが保持される。一対の腎臓はこのシステムの中心的な役割を持つ。老廃物(尿)は尿管から膀胱へ
        運ばれて蓄えられる。そして尿管から排出される。

免疫・リンパ系  生体防御を担当する器官群、即ち胸腺・骨髄・脾臓・リンパ節・扁桃及びリンパ小説などの器官で構成される。ここには全身に散在する免疫
           担当細胞が含まれ、これらには体外から侵入した微生物に対抗したり、傷害を受けた細胞や異常な細胞を取り除いたりする機能がある。

女性生殖器官系  性ホルモンの分泌、生殖細胞(卵子)の産生と輸送、精子の受け入れと受精部位までの運搬、胚子(胎児)の発生、乳児の授乳に関わる
            器官群である。

男性生殖器官  男性ホルモンの分泌、生殖細胞(精子)形成及び精子の女性生殖器官へ挿入するための器官群である。